☆ピアノの思い出

私は4歳の頃からピアノを習ってました。

正確にいうと、習わされてました。

(狭い社宅に住んでたのに…)

 

母から手をひかれ、商店街の中にある小さなピアノ教室。その頃は何もわからず好きも嫌もなくなんとなく習ってました。

 

一度母が用事で行けない時一人でバスに乗せられて、ピンポンが押せず、遠くまで行き。泣きながら

道を一人で歩きなんとか辿りついた事があります。

まだ4歳ですよ!

そう、うちの母はスパルタでした。

 

その先生は優しい先生で大好きでしたが、弾き終わり先生の顔をみると何故かいつも居眠りしてました。コックリ、コックリ…。 横にはネコも寝てました。

 

それで母が怒って、その教室は辞めさせられたのでした。

 

次の先生は(次から次へとよく見つけてきたもんだ)。おじいちゃん先生。いつもパイプをくわえて如何にも音楽家ってかんじでした。あ、髭もあったなあ。

 

練習してないとすぐにバレ。逆さ吊りの刑だあ

と抱っこして揺さぶられてました(注、虐待ではありませんよ笑)

面白いのか、厳しいのかわからず、よくサボって公園で時間を潰してました。母から月謝を預かっても渡さず、隠してました。その当時ではすごく高い金額でした。

それもすぐにバレて、母からこっぴどく怒られました。

 

それからは、引っ越ししたのでピアノはしばらくないなあ、と安心したのも束の間。切れ間もなく今度は家に先生が来るようになり、嫌でも毎日練習しなくてはいけなくなり、そして一週間に一回はピアノ磨き。

専用のワックスがけ。それを中学まで続けました。

 

それを続けているとまあ、さすがに下手くそな私でも少しずつ上達し、レベルアップだぁと、またまた母が何処からか凄い先生を探し出してくるのです。

 

1時間近く自転車で毎週通う事に、、泣

一番遊びたい高校生の時、それも日曜日。

雨の日はカッパをきて自転車漕いで。休みは絶対❌

 

その先生は毎回ロングドレスを着てました。す、凄

ぎた。そして、鬼のように怖かった。

 

呑気な私は毎回怒られてばかり、怒られすぎて失神した事もありました。

 

その後は専門学校に通ったのですがピアノと声楽の科目では、私の先生は学校で一番厳しいと有名な先生でした。間違えるともう見てくれません。

 

窓の外をみてため息ついてました。聞こえるくらいの大きなため息を、、。

先生の気が済むまでジッとピアノの前で耐えてました。早く振り向いてくれー!と。

 

本当に小さな頃から色々な先生に教わりました。

 

怖い先生ばかりと思ってましたが、結局は私が性懲りもなく下手くそだったと言う事だったんですよね。笑

 

 

社会人になり、ピアノを習う事はありませんでしたが仕事ではピアノはとても活かされました。

 

近所の小さな子供達数人にボランティアでピアノを教えている時も楽しかったです。

 

ピアノを習った事で世界が広がったのは事実だと思います。

 

裕福な家庭でもないのに、ピアノを買ってくれて、

習わせてくれた両親に感謝です。

 

当時あまり好きではなかったピアノ

今は大好きです。

 

では。では。